杉島総合法律事務所

裁判を一人でやるって…ちょっと待って。その前に相談して欲しい!

2025.07.19

◎手書きの訴状・中身がめちゃくちゃ

〔法律事務所・午後の事務所内〕
(パラパラ…と資料をめくる音)

事務員:
先生、さっき、話しておられた、外部相談の相談者さん…かなり大変そうでしたね。
なんか、手書きの訴状で裁判を起こされたとか?

弁護士(ボス):
うん、ほんまに驚いたわ。
手書きの訴状、久しぶりに見た・・・

手書きがダメってわけやないけど、中身がなぁ…。

事務員:
どんな感じやったんですか?

弁護士:
ざっくり言うと、事案自体はシンプルやのに、
・時系列バラバラ
・いつ、誰が何をしたが、分からない
・証拠ゼロ
・「何を求めてるか」が分からん
・そもそも本人も何を求めてるか分かってない

という状態。

「なんでこんな状態で訴訟やるん…?」って、内心思っちゃった・・・。

事務員:
うわあ…しんどそう…。先生、どこまで対応されたんですか?

弁護士:
時間内にできたんは、事実関係を整理して、「で、結局あなたは何をしたいのか?」ってとこまで。
結局、「もう、時間切れですので、後日、うちに相談しにきてくれませんか?
有料ですけど。」って伝えて、終わったね。

事務員:
来てもらったら、何とかできそうですか…?

弁護士:
そもそも、相談に、来んやろな…。
・「証拠?そんなん要らん?」
・「正義は必ず勝つ」
・「ワシが負けるわけないやろ!」
・「弁護士なんかに金払う必要あらへん!」
ってタイプやったから・・・

事務員:
…裁判って、そんな感情だけで通るもんやないのに…。

弁護士:
ほんまにな。
今回の件で改めて思ったわ。
弁護士が代理人として関わるって、やっぱりめっちゃ意味あるねん。


◎弁護士が代理につくことのメリット

弁護士:
たとえばな、弁護士がおったらこんなことができる。

事務員:
こう聞くと、「弁護士って戦う武器を持ってる通訳」って感じしますね!

弁護士:
せやな。武器も盾も、通訳も持ってる感じやな(笑)


◎相談ってそんなに高いの?

事務員:
でも、一般の方って、「弁護士=高い」ってイメージ、まだまだありますよね…。

弁護士:
そりゃ分かる。
でも、今回の人みたいに「何がしたいか分からんまま」裁判して、時間と手間だけ浪費するくらいやったら、
最初に相談だけでも来てもらった方が、トータルでは絶対安上がり。

事務員:
相談料って、ぶっちゃけ、良いランチ2~3回分、我慢してもらえれば、おつり来そうですもんね。

弁護士:
うん。それくらいの出費で、今後のトラブルがスッと片付くかもしれんのに、
「怒り」だけで突っ走って、結局しんどい思いして、時間も無駄にして…。
それ、もったいないやん。

事務員:
じゃあ、今回の話、ちょっとブログにまとめてみたらどうですか?
「一人で裁判しようと思ってるなら、ちょっと待って」って。

弁護士:
そうやな。
「正義は勝つ」と信じるのは大事やけど、それと裁判で勝てるかどうかは別の話。
怒りに任せて戦いに出る前に、まずは相談してほしいな。


最後にひとこと

弁護士:
本気で悩んでるなら、ランチ2~3回分、我慢してでも相談してみてください。
その悩み、「相談するほどでもないかも」って思えたら、それはそれでひとつの気づきになります。
弁護士は、そんなに遠い存在ではないですよ。

*この記事はフィクションです*

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